酒酒酒♪酒持ってこーい♪お酒といえば黒糖焼酎

♪サイサイサイ、サイムチク~、ヌディアシバ~(酒酒酒、酒もってこい、飲んで遊ぼう)♪

…沖永良部島に伝わる民謡「サイサイ節」の一節です。ここで謳われる「酒」とは、もちろん奄美黒糖焼酎のこと。奄美群島のみで製造が許されている、いわば「島の宝」です。
原料は黒糖ですが、糖分はゼロで低カロリー。すっきりとしたクセのない味わいで、近年は女性にも人気です。

今回は、あの有名ソムリエ・田崎真也氏も絶賛したという銘柄「天下一」を製造する新納(にいろ)酒造の仕込み工程に密着取材しました。

濃い茶色の紙袋に緑色の太字で「産地国:タイ産米」と印字された米袋が積み重ねて置かれている写真

原料は、沖縄の泡盛と同じくタイ米。国産米に比べて麹が作りやすく、質のいい奄美黒糖焼酎ができるのだとか。

男性が白色の巨大な機械の開口部から腕を入れ、内部に広がる白い発酵中の麹を両手で触って状態を確認している、工場での作業風景写真

まずは原料米を蒸米ドラムの中でよく洗い、浸漬、水切り、蒸米の工程を経て冷却し、種麹を混ぜて麹を造ります。
種麹を混ぜている様子。米300に対して種麹1袋。そして蒸米ドラムから麹を移し、製麹棚で麹を繁殖させます。

男性が、両手に銀色のバケツを一つずつ持ちドラムに運搬する様子の写真

出来上がった米麹を、地味にバケツリレーでドラムに運搬。
その後、麹・水・酵母を仕込み、酒母を造ります。

白っぽい細かい粒状のものが表面に広がっている酒母の写真

酒母の出来上がり。見た目はなんだかよくわからない白いプクプクした物体です。

大きな容器の中に、茶色の角張ったブロック状の山積みになった黒糖をハンマーで割って割っている様子の写真

この酒母に黒糖を溶かし入れるのですが…
300の黒糖を、人力でハンマーでカチ割って(!!)溶かしいれます。
新納酒造では600キログラムの黒糖を2回に分けて三次仕込みまで行います。
黒糖を溶かし入れた酒母(=熟成もろみ)を蒸留すると、いよいよ完成間近です。

銀色の巨大な蒸留装置から水蒸気が上がっている製造工程の写真

ただいま蒸留中。
蒸留が終わると、原酒が完成です。蒸留されたばかりのものは、味や香りが荒く飲むには適さないので、冷却し濾過してから2~3年(貯蔵年数は酒造会社によって異なる)貯蔵されたあと、水を加えて{=割水(わりみず)}味を調整してから出荷されていきます。

男性が、茶色の瓶が吊るされた機械の前にかがみ込み、茶色の瓶を青いバケツの中で洗浄する様子の写真

出荷に備え、回収瓶を洗浄中。洗浄には、暗川(くらごう)の水を汲み上げて利用しています。

木々の茂みの上方から、コンクリートの壁に囲まれた湧き水の摂取場の写真

暗川とは、水道設備が整う以前、集落の生活を支えていた地下の湧水のこと。
新納酒造が利用する田皆集落の暗川。今ではコンクリートで固められていますが、昔は水の湧く洞窟で、ここで人々は洗濯や水浴びをしていました。

作業員3人が、ケースに入った茶色の瓶を囲み、金色のキャップがついた茶色の瓶にラベルを張っている酒造工場での作業写真

焼酎を瓶詰めした後は、ラベルを貼っていきます。
まさかのラベル手貼り。当然、貼り位置にバラつきがでますが、そこが島酒のかわいいところ…。

茶色い瓶に入った二本の濃いガラス瓶を、木製テーブルの上に立てて並べ、二本とも白地に赤いアクセントが入った「沖永良部特産・奄美黒糖焼酎」と書かれたラベルが貼られている製品のクローズアップ写真

完成です!

いかがでしたか?

島んちゅが心をこめて手造りしている黒糖焼酎、最近では本土に出荷され居酒屋で楽しめることも増えてきましたが、まだまだ知られていない銘柄もたくさんあります。

ちなみに、新納酒造のある田皆集落で行われる宴会では、当然この「天下一」しか出てきません。酒造会社のある集落ではそこの銘柄を飲み、ない集落でも比較的近い酒造会社のものを飲むのが島んちゅの流儀。それぞれに確固とした「ごひいき銘柄」があるのも、島酒の奥深さのひとつです。

ぜひ一度、島の風を感じながら島んちゅと島酒を酌み交わしに、沖永良部島に来てみてください。

*本ページは、雇用創造実現事業を活用して作成したコンテンツです。

この記事に関するお問い合わせ先

企画振興課
〒891-9295 鹿児島県大島郡知名町大字知名1100番地
電話番号:0997-84-3162
ファックス:0997-93-4103
お問い合わせフォーム