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更新日:2025年4月1日
知名町、和泊町の2町にまたがる事業です。
沖永良部島では、畑作に必要な用水は降雨等に依存している状況で、十分な用水手当がなされていないことから、
農業生産が不安定であり、農業振興の妨げとなっていました。
このため、本事業では、沖永良部地下ダムを築造するとともに揚水機場、用水路等の機関施設を整備し、併せて関連
事業により末端のかんがい施設の整備及び区画整理を実施することにより、安定的な用水の確保を図り、農業生産性
の向上と農業経営の安定を促進するものです。
安定した用水の供給により、干ばつ被害等を防止し、農産物の収量が増加する
用水改良により、作物の品質が向上する
農業用水を運搬する労力などを軽減することで作業時間の効率化に繋がる
沖永良部島の地層を活用して、地下にダムを築造し、農業用水に利用します。
地下ダムにより貯まった水は、集水井から汲み上げられ、揚水機場に送られます。
そこからポンプアップして、高台にある大山吐水槽に送水します。大山吐水槽からは自然流下により貯水タンク(ファームポンド)に送水されます。
各ほ場へはファームポンドから送水され、ほ場に設置されたスプリンクラー等から作物に散水されます。
国営事業の実施における環境配慮の基本理念として、「沖永良部農業水利事業の実施を通じた畑地かんがい農業の振興とともに、
豊かな自然環境への配慮、景観との調和、歴史・文化の保全によりふるさとを守る」を掲げています。
二級河川余多川の下流部は、原生林的な河畔林(かはんりん)があり、生物や植物によい水辺環境となっています。
これらの環境をできるだけ保全するため、工事においては、生態系や景観に配慮しました。
余多川周辺の工事において、保全の対象種である生物に影響を与えない工事工程としました。
また、赤土等流出防止の対策や工事に伴い発生した残土を再利用しました。
地下ダムの止水壁は道路の下につくることを基本とし、埋蔵文化財の遺跡を回避しました。
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